2010-01-01から1年間の記事一覧

学術集会

6月に小さな学術集会を担当させていただきました。 私が医者になって20年以上経ちますが、その集会に参加するのは、意見交換や討論などを通じて共にレベルアップしてきた仲間であり、ライバルたちです。また、学術集会は若手を育て、育てられた場でもありま…

糖尿病

以前から職場の健診で、糖尿病の指標であるHbA1cが正常上限といわれていましたが、今回の検査でいよいよ大きく超えて、糖尿病の診断になりました。 年を重ねるにつれて体重は増えていましたし、車での移動がほとんどで、運動量が少ないことや夕食の時間が夜1…

過去のブログへのコメント

時にかなり以前に書いた記事にコメントをいただくことがあります。自分としてはいただいたコメントにお返事をしているのですが、以前の記事ページに返事は反映され、新しいページからはお返事したのが分かりにくい状態です。最近いただいたコメントのお返事…

ゴールデンウイーク過ぎて

新しいベーチェット病に関する新しい情報はないかと毎週のように検索していますが、新たに紹介できる情報はありません。 ベーチェット病に関する情報をどこまでお知らせした方が良いのか迷うことがあります。できることなら希望に満ちた情報であればよいので…

続発性アミロイドーシス:重篤なベーチェット病の合併症の3例報告

Habib Skhiri, Silvia Mahjoub, Olfa Harzallah et al. Saudi J kidney Diseases and Transplantation 15(1), 57-60,2004. 腎アミロイドーシスは、ベーチェット病の多数の合併症の一つとして知られている。頻度はしばしば過小評価されている。この論文では1…

私事ですが、体調はここ2年間では一番良いかもしれません。 毎週のように近隣の都道府県まで出張ができるようになりました。 きっと同じ病気の皆さんにはお分かり頂けると思うのですが、「また悪くなるのでは?」という不安というか警戒感はいつも体に染みつい…

ベーチェット病:小児における血管病変の治療

Seza Ozen & Yelda Bilginer & Nesrin Besbas & Nuray Aktay Ayaz & Aysin Bakkaloglu Published online: 13 September 2009 Springer-Verlag 2009ベーチェット病は如何なる太さの動脈も静脈にも病気をもたらす唯一の血管炎である。我々は7名の小児患者に見…

レバミソールとコルヒチンの治療は、皮膚粘膜型ベーチェット病患者のIL-6,IL-8,TNFαを有意に低下させる

Andy Sun, Yi-Ping Wang, Jean-San Chia, et al. Department of Dentistry, National Taiwan University Hospital, College of Medicine, Taipei, Taiwan J Oral Pathol Med 38:401-5,2009背景:皮膚粘膜型のベーチェット病は、体の複数のシステムに関わる炎…

地域医療

満開近い桜の中で新しい学生や研修医の参加を得て、慌ただしい中にも新年度がスタートしました。年度末で退職した同僚は2名、それぞれ開業の道を選び、新たに地域の中規模病院の中核となる内科部分が撤退、地域の勤務医不足の状況に変わりはありません。私の…

わずかであっても着実な進歩を

たくさんの医学研究がなされています。 医学研究の目的は、患者さんの病気の治癒や症状が改善されること、より優れた診断法が確立される、病気のメカニズムかわかるといったことが、相互にからみあっています。 医学の世界も、恐らくは他の職場と同様、個人…

ベーチェット病に伴う亜急性縦走性脊髄炎

Subacute longitudinal myelitis associated with Bechet's disease Inter Med 49:343-7,2010神経ベーチェット病は、ベーチェット病の5-49%に見られるとの報告があるが、脳幹と大脳基底核が好発部位であり、脊髄炎は稀な臨床像である。 今回我々は全身の硬…

抜歯後に再発した神経ベーチェット病の1例報告

A Case of Recurrent Neuro-Behcet Disease after Tooth ExtractionSeong-Min, Yun-Ju Choi,Joon-Tae Kim, et al. Journal of Korean Medical Sciece 25, 185-7,201039歳の緩解中の神経ベーチェット病患者が抜歯10日後に、知覚障害を伴う左半身まひをきたし…

ガイドライン

患者さんの診断が確定して治療方針を決める際に最近はガイドラインという病気ごとに決められた手引書が参考にされます。ガイドライン=基準書と訳すと、何かこれに従わなければいけないかのようにも感じられます。実際、ガイドラインが多く作られるようにな…

二つの自分

病気に向かう自分にも二面があります。 一つは医者としての自分とも重なり合うのですが、冷静に合理的に病気を考える自分です。もう一つは、関節の痛みや腹痛、倦怠感など病気に悩んでいる自分で、どうにもならないことはわかっていても、苦痛を誰かにわかっ…

血管ベーチェット病患者における血管内動脈瘤治療の有効性と安全性

J Endovasc Ther. 2009 Oct;16(5):631-6. Effectiveness and safety of endovascular aneurysm treatment in patients with vasculo-Behcet disease. Kim WH, Choi D, Kim JS, Ko YG, Jang Y, Shim WH. Division of Cardiology, Yonsei Cardiovascular Hospi…

がん哲学外来

少し前になりますが、患者に哲学外来をしているという、私とそれ程年の違いのないがんの基礎研究者のご講演を聴いて来ました。がんのメカニズムを研究した者が患者に伝えられることは確かにあるのだろうと思います。 私たち医療者にとっては沢山の経験のある…

ベーチェット病におけるコルヒチンvs偽薬:無作為、二重盲検、クロスオーバー試験

Fereydoun Davatchi, Bahar Sadeghi Abdollahi, Arash Tehrani Banihashemi, Farhad Shahram, Abdolhadi Nadji, Hormoz Shams and Cheyda Chams-Davatchi Behcet’s Disease Unit, Rheumatology Research Center, Tehran University for Medical Sciences, Sh…

アバター鑑賞

しばらく週末も忙しく、家族で過ごす時間がなかったこともあり、昨夜最後の回の映画を観に行ってきました。 当初、ワンピース(手が伸びたりするアニメです)を考えていたのですが、上映時間の関係でアバターを観ることになりました。約3時間の上映時間でし…

皮膚粘膜病変に対するニコチン・パッチ治療

Nicotine-patch therapy on mucocutaneous lesions of Behçet’s disease: a case series Giovanni Ciancio, Matteo Colina, Renato La Corte, Andrea Lo Monaco, Francesco De Leonardis, Francesco Trotta and Marcello Govoni Rheumatology Section, Depar…

勉強会主催

先週末、地域の施設を借りて、専門領域の勉強会を開きました。持ち回りで開催しているものなのですが、県外からも50名余りの出席をいただきました。 いつもは講演を聴講するか、時には拙いお話をさせていただくこともありましたが、今回は主催者としてお世…

センター試験初日

1月に入り何かと多忙な日々を過ごしています。 今日は朝からセンター試験の試験監督を務めてきました。朝7時20分に家を出て、最後のリスニング試験の答案の引き渡しが終わった午後7時まで、昼食を食べた20分を除いてほぼ立ちづくめで少し疲れました。日頃不…

2010年に向けて

2009年を振り返ると、体調は比較的良好な状態が維持できました。 内服薬は、アゼプチン、ムコスタ、サラゾピリン、サプリメントでしたが、皮疹がでたこともあって現在サラゾピリンは休薬中です。高血圧に対して、アンギオテンシン変換酵素阻害剤のディオ…