センター試験初日

1月に入り何かと多忙な日々を過ごしています。
今日は朝からセンター試験の試験監督を務めてきました。朝7時20分に家を出て、最後のリスニング試験の答案の引き渡しが終わった午後7時まで、昼食を食べた20分を除いてほぼ立ちづくめで少し疲れました。日頃不規則な生活なので、椅子に座ると眠ってしまうことが怖くて椅子には掛けることができませんでした。
私の時代は共通一次試験で、桃屋の「ご飯ですよ」のCMで、「受験生、夜食の時間も共通1時」などというのが流れた頃でもあります。担当する会場は40名程の小さな試験室ではありましたが、休み時間に仲間とにぎやかに話し合う学生服を着た現役生、落ち着いた雰囲気の私服姿の受験生など、受験生の中に医学部受験で苦労していた頃の自分がいるような気がしました。

試験監督者としてできることは、十分実力を発揮できるように環境や空調などに気をつけてあげることぐらいでした。均一性を保ち、誤解されることのないように、説明の文言の一字一句までマニュアル化された試験ですが、さまざまなハプニングはあるもので、問題用紙で手を切って出血した(解答用紙を汚しそう)、鼻水が止まらない、お腹の調子が悪い・・、など、試験監督の立場ですから、医師として接することは基本的にできません。それでも裁量の範囲内でできる気遣いはしてきたつもりです。
試験の結果はどうあれ、試験は能力を測るものさしの一つにすぎないので、受験生がそれぞれの未来に向かって胸を張って伸びていって欲しいと思います。

試験といえば、昨年末に受験したがん治療認定医の試験に合格しました。合格得点ラインは70%、合格率80%程度でしたから、600名程度が不合格になったことになります。短時間で膨大な量の勉強をして暗記するのは久しぶりで、私より十数年若い同僚とともに合格し、何とか面目を保つことができて正直ほっとしています。大学入試は少し前まで夢にでてきましたし、大台を超えて年齢的にも短期間での記憶力が勝負となる知識量確認型の試験はこれで最後にしたいと思います。がん治療の均てん化を目指して始められた資格制度ですが、成人の教育というのは、教育方法、評価法、どれをとっても難しいものだと改めて感じました。
共通1時ではなく、遅くとも午前0時には寝て、7時間の睡眠を確保するのが今の目標です。

にほんブログ村 病気ブログ ベーチェット病へ
にほんブログ村