2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ベーチェット病治療薬と保険適応

寛解にもちこむことが難しいベーチェットの患者さんを診療しています。眼に病変はないものの、ステロイドの減量がままなりません。レミケードも選択に挙がりますが、保険適応にはならず、健康保険ではカットされてしまう可能性もあります。そう思ってあらた…

飲酒運転撲滅―祈りと絆―

「本年2月9日にも高校生2名が死亡する事故がありました。その事故の被害者の友人たちが飲酒運転撲滅を願う下記のメールを作成し、ひとりでも多くのひとに回覧することを望んでいます。」というメールを所属するメーリングリストでいただきました。被害者の…

自分の主であるために

様々なお薬のアレルギーのある患者さんを診療しています。多数のアレルギー歴のある患者さんに新しく治療することには、医師も患者さんも消極的になってしまいます。頻度の高い皮疹や1万人に一人の頻度であっても、ショックで命に関わることこともあることま…

ベーチェット病におけるインフリキシマブとシクロスポリンの初期6か月間の治療成績の比較

Br J Ophthalmol 2010;94:284-288 doi:10.1136/bjo.2009.158840 要旨 目的:ベーチェット病の難治性ブドウ膜、網膜炎におけるインフリキシマブとシクロスポリンの有効性と安全性を比較すること。 方法:シクロスポリンとインフリキシマブで治療されたベーチ…

人の命は地球より重い

先日、父が入院しました。大きく80歳を超えてはいますが、これまでとても元気で過ごしていました。 私の勤務する病院は地域の中核病院で、私はその中間管理職にあります。医療費削減が求められる今、診療報酬は削減され、病院としては収入を確保し、雇用を安…

急性汎ブドウ膜炎発作に対するインフリキシマブ単回投与と副腎皮質ステロイド治療の比較;4週間の比較試験

短報 急性汎ブドウ膜炎発作に対するインフリキシマブ単回投与と副腎皮質ステロイド治療の比較;4週間の比較試験 Nikos Markomichelakis, Evi Delicha, Stylianos Masselos, Kalliopi Fragiadaki,Phaedon Kaklamanis and Petros P. Sfikakis Rheumatology Ad…

小児ベーチェットに関する国際研究:リウマチ性、筋骨格病変患者110名の国際前向き研究-1年間の経過観察データ

Isabelle Kone et al and the PED-BD International Expert Committee* Rheumatology (2011) 50 (1): 184-188. 要約 目的:ベーチェット病が疑われる患者に対する国際的な前向き研究の立ち上げのため、小児におけるこの疾患の定義のアルゴリズムを決めるため…