2009-01-01から1年間の記事一覧

韓国患者における骨髄不全を伴うベーチェット病:臨床的な特徴と小腸潰瘍とトリソミー8との関連

Rheumatology (Oxford). 2008 Aug;47(8):1228-30. Ahn JK, Cha HS, Koh EM, Kim SH, Kim YG, Lee CK, Yoo B. Department of Medicine, Samsung Medical Center, Sungkyunkwan University School of Medicine, 50 IIwon-Dong, Gangnam-Gu, Seoul 135-710, Rep…

腸型ベーチェット症候群の精査におけるカプセル内視鏡

Rheumatology (Oxford). 2008 Aug;47(8):1231-4. Hamdulay SS, Cheent K, Ghosh C, Stocks J, Ghosh S, Haskard DO. National Heart and Lung Institute, Hammersmith Campus, Imperial College, Du Cane Road, London W12 ONN, UK.目的:腸型ベーチェット症…

難治性全身性血管炎に対する自己非骨髄破壊性造血幹細胞移植

Ann Rheum Dis. 2008 Jul;67(7):991-7. Statkute L, Oyama Y, Barr WG, Sufit R, Ho S, Verda L, Loh Y, Yaung K, Quigley K, Burt RK. Division of Immunotherapy, Department of Medicine, Northwestern University Feinberg School of Medicine, 750 N La…

難病医療と研究の形

昨今の医療崩壊が明らかとなった現状では、望むべくもないことなのでしょうが、以前から描いていた希望を書いてみました。ベーチェットのような稀な疾患では、ごく少数の病院を除けば、都会の大病院であっても診療経験は限られるのが現状です。病型や重症度…

私のベーチェット ページビュー10000を迎えて

昨年の8月からブログを始めて約8か月、拙いブログですが10000ページビューの節目をを迎えました。 不思議なもので、体調が悪くなるにつれ、記録し残したい、伝えたい、といった漠然とした思いが強くなり、ブログを始めたのですが、開始直後の思いがけない入…

ベーチェット病における嚢胞状黄斑浮腫に対する硝子体内ベバシズマズ(アバスチン)投与

Ocul Immunol Inflamm. 2009 Jan-Feb;17(1):59-64. Mirshahi A, Namavari A, Djalilian A, Moharamzad Y, Chams H. Tehran University of Medical Sciences, Tehran, Iran.目的:ベーチェット病の嚢胞状黄斑浮腫へのベバシズマズの効果を評価することである…

内視鏡検査

腸型ベーチェットの検査としては、大腸内視鏡検査は最も大切な検査です。私は昨年は5回検査を受けました。加えてカプセル内視鏡も2回経験しました。私自身は大腸内視鏡検査はあまり苦痛ではありません。S状結腸から下行結腸の移行部を超えるところで痛みが…

OSCE (オスキー)

2月の終わりに全国の医学部でOSCEと呼ばれる試験が行われました。これは医学部の5年生が臨床実習に入る前の実技試験とも言えるものです。 医療面接、頭頚部、胸部、腹部、神経、救急、外科基本手技について全国の医学生に対して試験が行われます。各制限時間…

ベーチェット病に対する顆粒球・白血球除去療法

ベーチェット病で認められる異常として、血液の白血球の一つである好中球の増多や活性化が分かっており、病気の原因への関与が推定されています。この好中球や白血球を静脈から還流し、選択的に吸着するカラムと呼ばれる機器を用いて吸着除去し、体内へ戻す…

在宅診療ネットワーク

在宅診療を円滑に進めるために各地で様々な取り組みがなされています。長崎市での取り組みについての講演会に行ってきました。本来は緩和医療の研究会ですが、今回は在宅での緩和医療の取り組みを含めた講演でした。在宅医療の担い手は開業医さんです。その…

日常生活で注意していること

私自身、いつも守れているとは言えませんが、日頃の生活の中で心がけていることです。 こうした日常のことは、医学的に証明されていることは少ないと思います。各自が自分にあったところを探しているのではないでしょうか。1.禁煙(必須、受動喫煙もできる…

ベーチェット病への有効性が報告されたが未認可の薬

ステロイド、免疫抑制剤(イムランなど)、抗TNFα療法(レミケードなど)などの有効性は、医学的にも広く確認されていますが、一方で、限られた症例の検討では有効性が報告されているものの、評価が定まらない薬があります。これらは効果が限られる、あるい…

ベーチェット病に伴う重症ブドウ膜炎に対する少量インターフェロンα2aの長期的な有効性と安全性

Am J Ophthalmol. 2008 Dec;146(6):837-44. Gueudry J, Wechsler B, Terrada C, Gendron G, Cassoux N, Fardeau C, Lehoang P, Piette JC, Bodaghi B. Department of Ophthalmology, University of Paris VI, Pitié-Salpêtrière Hospital, Paris, France.目…

腸型ベーチェット病における長期臨床経過と予後因子

Long-term clinical course and prognostic factors in intestinal Behcet's disease. Dis Colon Rectum. 2000 May;43(5):692-700.Links Long-term clinical course and prognostic factors in intestinal Behet's disease. Choi IJ, Kim JS, Cha SD, Jung H…

2009年の初めに

昨年は医療崩壊が地方のみならず、都会でも明らかとなり、行政も医師養成へと大きく方向転換した年でした。 私が医学生であった1980年代は、古い医学と新しい医学の移行期でした。田中角栄元首相が、日本列島改造論や一県一医大を提唱し、漸次医大が作られま…