外来予約時間が遅れるわけ

私の勤める病院では、外来診察は予約制です。一人の患者さんの予約枠を何分にするかは、各自や各科に任されています。

私の外来予約枠は、1枠を15分にしています。朝9時から午後4時までの予約を、昼休みはなしで、1時間に4人、7時間で合計28人ということになります。基本的には専門外来ですので、かなりゆとりをもった診察時間のはずなのですが、実際は遅れ遅れになってしまい、休みなしで診察しても、終わるのは午後5時過ぎということもあります。

診察が遅れる要因は何かというと、予約外の紹介患者の診察や体調が悪く予約日以外でも受診したいという患者さんへの対応、予約患者さんでも外来で対応できるかぎりぎりの患者さんでは細かな対応が必要でどうしても時間がかかってしまうことなどがあります。予約外の患者さんは、誰かに任せれば良いのかもしれませんが、やはりその患者さんのことを一番知っている主治医が診る方が良いと思い、結果的に診察患者さんの数は30名を超えることになります。

予約時間から診察まで1時間遅れる時には、アナウンスをしてもらいます。せめて待ち時間の情報が伝われば少しでも待つ側の気持ちは違ってくると思うからです。できれば電光掲示板に、自分があと何番目かが表示されればずいぶん違うと思うのですが・・。

長い付き合いの患者さんからは、「今日はお待たせしてしまいすみません。」というと、いつも私が尋ねる体調の変化についてスラスラと話してくれて、「大変混んでいるのですね、私は変わりないので、いつもの薬でいいですよ」などと、逆に気を遣わせてしまうこともあります。「ありがとうございます。でも、特にお困りなことはありませんね?」とだけは付け加えて診察が終わります。
短い言葉のキャッチボールですが、心の通う瞬間でもあります。
現在は体調が落ち着いており、こうして診察できることに感謝しています。

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