医師確保

2年間の初期研修を3月に終える予定の研修医が専門研修のため見学に来てくれました。
朝9時に待ち合わせをして、午前院内を案内し、昼食を一緒に済ませ、午後の検査・処置を見学してもらいました。夜医局の若手の意見も聞いてもらおうと一緒に食事に行き、今帰ってきました。決心してくれると良いのですが・・。

これらの間に3件の会議をこなし、ようやく週末にたどり着けたというのが実感です。

どこの地方大学でも医師確保には頭を悩ませています。大きな関連病院は少なく、都会の華やかさもない中で、自分の出身地でもなければ、具体的な将来的展望も描きにくいためか、多くの学生は卒業と共に都会の病院へと研修先を決めてゆきます。その様子を運転免許の合宿に例える人もいるくらいです。その大学に医師供給を頼っている地域の医療機関はさらに状況はひっ迫しています。過剰な医療事故への反応と勤務医の労働環境から、病院に勤めることを希望する医師は減り、開業医ばかりが増えているのが地方の現状です。
患者さんや地域医療機関の困難さは痛いほどわかりますし、私自身も病気を抱えて、患者としてはいつでも病院にかかれて質の高い医療を受けることを望みながら、自分自身いつまでこうした仕事に携われるのか、正直迷う毎日です。
今日はゆっくり休みたいと思います。


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