コメントへのお返事

以前の古い記事に関して、最近2つのコメントを受けていました。
通常はそれぞれの記事のところでお返事するのですが、気が付いていただけるか心配なので、記事として書かせていただきます。コメントの内容は非公開とさせていただきます。
HNさん
はじめまして。分かる範囲でお返事します。ベーチェット病では、完全型、不全型を問わず、全身に炎症を起こしやすく、関節炎の頻度は少なくありません。大きな関節症状が有名ですが、これは症状がでると支障が大きく、これを理由に医療機関を受診することが多いのも一つの理由と思います。実際には小さな関節痛も多くの方が経験されていると思います。
こうした指などの小関節の痛みは、時に良く使う部位に見られることもあり、いわゆる腱鞘炎などの合併とする考えもあります。腱の付着部に炎症もあることもあります。原因は何であれ、炎症のある関節を使用するとなかなか良くなりません。細部において、どこまでがベーチェットによる関節症状なのかを厳密に線引きすることは難しいように思います。
HNさんの症状がベーチェットによるものの可能性はあると思いますが、整形外科的な検査や病状の経過、仕事状況などと、総合的に判断するのが良いと思います。
私は腸病変もあるため、NSAIDSはなるべく外用だけにしており、ゲルや湿布などで何とか折り合いをつけて、日常と仕事に対応しています。
44歳ままさん
こんにちは。
特殊型を除けば、コルヒチン、消炎鎮痛薬、抗リウマチ薬などで、改善が十分得られず、生活に支障があるようであれば、現状ではステロイドの使用が検討されます。
ステロイドの使用量として、エリテマトーデスや潰瘍性大腸炎などの自己免疫性疾患では、プレドニン換算で体重1㎏あたり1㎎程度まで使用されますが、ベーチェットでは、より少ない量で有効なことも多く、初期量としてプレドニン20㎎という量は決して多いとは言えません。逆にこれ以上必要な場合には入院治療も検討されます。これらを踏まえた主治医のご判断だと思います。症状を見ながら、まずは中止する方向で減量が試みられます。ある程度少なくなってからの方が再燃のリスクがあり、より慎重な(ゆっくりとした)減量が必要となります。
多臓器にわたる疾患なので、他科との連携は重要ですが、基本的には中心となって全体を判断してくれる主治医が必要です。患者の判断で治療を選択するのは避けた方が良いです。私もセカンドオピニオンを伺うときも主治医に相談し、主治医の意見を尊重しています。

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