回診

管理的な仕事が増えて、なかなか毎日患者さんを診ることができません。
もちろん信頼のおける同僚が担当となって診療してくれています。
患者さんの身近で、私より優れた判断をもって後輩たちが対応してくれていることも知っています。当初、育ってきた後輩たちの中で、自分の位置づけが計れませんでした。もちろん今では、彼らの実力を信頼して患者さんの置かれた状況に対する社会的な位置づけや考え方をアドヴァイスして、診療をダブルチェックできればと思っています。
回診の際に患者さんには、「医学部の学生さんが勉強に来ていて、診察させていただいても構いませんか?」と伺って、了解の頂けた患者さんに学生への協力をお願いすることもあります。そして、学生には、「患者さんは病気と対するだけでなく、自分の人生とも正面から向き合い、家族を支えることを心配していること、ひとりの患者さんの周りには、たくさんの大切な人がいること」を伝えます。そんな中で、世間知らずな浮いた感覚は少しずつ消えいくように思っています。
同僚医師をはじめ、医学生にも、私がベーチェットの患者であることなど、自分から伝えることはありません。医師として患者として伝えたいことを、伝えてゆきたいと考えています。患者さんにも、次の時代の医師を育てることの大切さを伝えることは私の中で優先順位の高いことです。
Playerとしての自分に迷いがあった昨年までと、気持ちを切り替えていきたいと思っています。

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