潰瘍性大腸炎と漢方治療

先に小さな学会があり、眼から鱗の発表がありました。
それは、炎症性腸疾患の一つ、潰瘍性大腸炎で漢方が著効した患者さんの報告でした。
発表者が特別に存じ上げない方であれば、半信半疑で気にも留めないところなのですが、これまで科学的な発表を続けられ、尊敬申し上げていた医師であったものですから、印象もひときわ強いものでした。そして、3例では著効し、1例では無効であった、という報告も、逆に信憑性を高めたように思います。
帰宅し、早速さまざまな情報をネットで集めました。漢方、自然食品などを組み合わせた治療のようですが、自由診療で多数の患者さんが参加されているようでした。
私は基本的には、患者さんに有益なことはすべて検討したいと思っていましたので大変興味をひかれました。患者さんが、保険診療で対応するような治療でないこと、長期的な効果や副作用など不明な点が多いことなど、しっかりご理解されれば、最大限副作用に注意しながら、一緒に治療を進めて行きたいと思っています。
潰瘍性大腸炎とベーチェットは大きく異なりますが、自分が知っていることは、自然界の中のほんのひと握りで、直ぐ近くに大きな解決策が与えられている、そんなこともあるような気がしています。先入観にとらわれずに推移を見守りたいと思います。

にほんブログ村 病気ブログ ベーチェット病へ
にほんブログ村