お酒

前回の入院以来わずかですが肝機能が上昇していることが気になっています。重症となったこともあるのに、医者なのに、まだまだ支えるべき家族があるのに、と言われると返す言葉がありませんが、体調が落ち着いているときに、適量のアルコールは良いのではと考えています。自分の中では良いガス抜きになっていると言い訳しています。

私の家系は皆お酒が好きです。年に2−3回会える時は皆で飲み、語り合います。私もお酒にまつわるエピソードは限りないのですが、一時的には穴があったら入りたいと思うこともありましたが、社会生活に穴をあけるようなことはありません。

以前、お酒が好きな患者さんが入院され、癌で治癒が望めない状況になって終末期を迎えた時に、大部屋から個室に移られました。私の親戚にあたる方で、小さな頃からお世話になった方でした。
周りを気にしなくて良くなったこともあって、主治医の私は臨終の2−3日前にお酒をもっていったことがあります。「少しいかがですか」と、180mlの瓶を開けて実際には口をつけた程度でしたが、最初は眼を丸くして言葉がでないようでしたが、酒飲みの通じるところでしょうか、直ぐに分かりあえたように思います。どうして主治医がお酒を持ってきたのか、さまざまな思いはすべて飲みこんでのことでしょう。

別の時には、長く山形出身で教師をされていたという患者さんにはサクランボを持っていったこともありました。産地は山形を探しましたがみつからず、山梨産だったと思います。でもこの時には患者さんには分かっていただける時間の余裕がなかった。その後御家族に、少しだけなら食べ物もアルコールも御本人のお好きなようにとお話ししました。

すべては一期一会

さて、私の今のダイエットは糖質制限を第一に、カロリー制限がその次です。お酒は蒸留酒を中心に過ぎない範囲で楽しんでいます。

家族や社会生活に差し障りがでるのでは困りますが、規律は守るのを前提で、せめて人生の終わりくらい寛大に過ごせたらなあと思います。

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