16年ぶりの入院

ブログを始めようと準備をしていた矢先、最近体調も不良だったのですが、深夜まで仕事をした早朝、大腸からの出血をきたし、入院しました。入院すること自体十数年ぶり、2回目になります。午前1時頃帰宅し、明け方、腹部の違和感で目が覚めました。出血かなと疑ってトイレへ行くとやはり大量出血、家人に送ってもらって病院へ、どうしても自分でしかできない当日の仕事の段取りを済ませてから、当直医へ連絡し、点滴ルートの確保と血液検査を依頼した。出血量が多いため、輸血の準備、自分では判断できなくなる可能性も考え、入院をお願いした。一時、血圧低下によって、吐き気、意識が分かりにくくなるも、徐々に安定、出血が収まりつつあることを実感した。緊急内視鏡では上行結腸に15mm程の潰瘍があり、その辺縁の露出血管からの出血でした。術者とともに内視鏡を見ながらクリッピング処置をしていただいた。これを契機に不完全型、腸型ベーチェットと診断されました。潰瘍は1週間後にはかなりほぼ再生上皮で覆われ、治癒傾向にあり、10日程で退院しました。
大きな病院とは言え、皆ぎりぎりで仕事をしていますので、仕事が深夜に及ぶのも避けられません。患者さんや多くの同僚に迷惑をかけてしまいました。患者さんの病気に対応するためには、まず医療者が健康で、体力に余裕がなければとあらためて実感しました。
後輩に止血処置を受けながら、こうした方が良いと指示を出すやりにくい患者でしたが、適切な処置に感謝しています。昨日まで担当していた患者さん、雑誌の差し入れありがとうございました。