エピローグ その1

40歳になったとき、自分の人生が折り返し点にあることを初めて意識しました。それからさらに年月を重ね、自分より若い人の死に面することも増えてきた。このブログを始めて自分の記録を残してきましたが、少しずつエピローグの下書きを書き加えてゆこうと思います。消化管出血のため意識が遠のく感覚が忘れられず、病気が活動性のときは子供と二人での運転は避けていました。いつも心のどこかで悪い状態を想定することが自分の中では当たり前になってしまいました。いつ何があっても、自分の記録として、一番伝えたい、伝えておかなければならないことがあります。書き始めて、最初は縁起でもないかなとも思ったのですが、何故か不思議と心が落ち着くのです。

まず最初に書かなければいけないのは、両親への感謝です。堅実を教えるとともに、最大限の機会を与えてくれた。戦争、震災など、いくつかの苦難を乗り越え、子供のときから病弱だった私のために、自分たちの人生における優先順位を、当たり前のように私のために譲ってくれた。言葉には表せないほどの愛情を与え、生き方を示してくれた。
そして、最愛の妻と子供への感謝です。妻には、喧嘩をしながらも、最大の協力者として家族を支えてくれて感謝しています。芯の強い、私と同様、本当は不器用で、一生懸命、家族みんなに尽くしてくれている。私を本当に必要とした子育ての時期には、忙しくて十分手伝ってはやれなかった。忙しい時期が過ぎたら、もう一度君と向かい合って同じ時を過ごしたいと思う。
子供達へ、君たちがいるだけで、どれだけ楽しみ、救われたことか。君たちの小さな頃の無邪気な笑顔や動作を思い出すたびに、それだけで十分親孝行をしてくれたと思えます。今では君たちに教わることもあります。何かを選ぶときも、それは君たちや君たち世代に胸を張って示せることだろうか、と考えて行動の基準としたことも一度や二度ではありません。今、人として生きる基盤のある部分は確実に君たちに支えられている。
ありがとう。
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