研究会へ

東京で開催された研究会に参加してきました。
土曜日の出張は3週連続になるので、帰れるのものなら少々遅くなってもその日の内にに帰りたいと思ってしまうのですが、本当は泊った方が体への負担は少ないのかもしれません。でも帰れれば、何をするというわけでもないのですが、明日1日、家族のために使える時間が増えますから。

今日の収穫は、レミケードなどの抗体療法の開発状況を確認できたことです。1970年代にモノクロナール抗体の作製法が確立され、これは発表と同時にノーベル賞確実と言われた発見でした。通常はかなり時間が経ってからノーベル賞を受賞されることが多いのですが、9年後という短期間でノーベル賞が授与されたということからも発見のインパクトが大きかったことが分かります。

レミケードは商品名で、一般名はインフリキシマブといいますが、この語尾のマブというのは、モノクロナール抗体(Monoclonal AntiBody)からMABを由来して名前がつけられています。

レミケードはヒトとマウスの合成抗体であることが、作用を強めている可能性があること、一方で、アレルギーなども生じやすいという側面をもっています。レミケードは、多くの炎症性疾患の経過を大きく変える大発見でしたが、これだけで解決するわけではありません。アレルギーなどで使えない一次無効や、使っているうちに効果が減弱する2次無効など大きな課題が存在します。

リウマチやクローン病など、初期に使うことで、すべての薬が不要となるようなケースも報告されてからレミケードへの早期導入の傾向が強くなっていますが、本当にどんな患者さんは早期導入が望ましいのか判断する指標が求められています。

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